スーパーファミコン用ソフト

『超(スーパー)原人2』

販売 ハドソン    プレイ時間 「最終ステージで挫折」

購入価格 1580円    執筆日:2002年 11月30日





■第一章 『やるなハドソン』


『超原人2』(ハドソン) は、ジャンプアクションゲームです。


元気な野生児「原人」をあやつって、敵をけちらし、
「キンタマ3世」

(いや、「キング=タマうんたら3世」の略らしいのですが… まったくハドソンは…)

の部下である『5人衆』の野望を阻止するのが目的です。




…主人公の「原人」は、その大きな頭で
敵に『頭突き』 (ボンク) を食らわして戦います。


また、落ちている『色つきの肉』を食べることで、
色ごとに異なる特殊能力を発揮します。
(「2段ジャンプ」「長い舌で遠くのアイテムをゲット」「飛行」などなど…)


中には、
自分の発した大声の「文字」に乗って遠くに飛ぶという、
「コエカタマリン」の応用に成功した野比の●び太
のような技も存在します。


やるな、ハドソン て、感じです。






■第二章 『多彩』


「原人」は、これ以外にも多彩な能力を持っています。


壁や木などにはしがみ付くだけで昇り降りできたり、
枝に噛み付いて体を大回転させ敵を攻撃したり、
サケのように滝を泳いで登ったり…



普通のアクションゲームならミスになるようなきわどい場面を、
その超越した能力でガシガシ乗り越えるさまは爽快です。
( それらが、簡単なボタン操作で実行できるのも親切ですね。)




ステージの種類も豊富で個性的です。

5種類のボーナスステージも用意されており、
前述の『肉』による特殊能力を駆使して
色々なところに隠されたアイテムを探る楽しみもあります。




『オモチャ箱の中を見るような、
雑多で多彩な雰囲気』


それが、当ゲームの持ち味と言えるでしょう。






■第三章 『残念』


…ただ、
基本となる『原人の頭突き』の攻撃範囲があまり広くなく、
遠距離への攻撃手段がほとんど無いため、ゲーム全体が
近接戦闘ばかりのチマチマした展開
になりがちなのが残念です。


当ゲームのキャラクタ自体、ファミコン時代から比較して
「1.5倍」程度しか大きくなっていない
のですが、
「頭突きの攻撃範囲」が、その体の幅の半分ほどしか無い… 

と言えば、その狭さが分かると思います。
(ダイビング中は、けっこう攻撃範囲が広くなるのですが…)




…キャラの小ささと、攻撃範囲の狭さが相まって、
ファミコンの頃のアクションを遊びなおしている
ような錯覚を感じます。

(悪い意味で…)




この狭い攻撃範囲のせいで、
ボス戦でどれだけ苦労したことか…




…また、たしかに多彩な変身をする「原人」を見るのは楽しいですが、
それが今イチ、ゲーム内容に密接に絡んでいないように思うのです。



多彩だけど、密接でない。  広いけれど、浅い。

そんな印象を受けました。






…もちろん、これだけ豊富なアイデアを惜しげもなく詰め込む
開発陣の「太っ腹ぶり」には感嘆しています。

だからこそ、その多彩なフューチャーを存分に生かせる
「組み合わせ」を、より深く追求してほしいのです。


次回作があるのなら… そこを期待しています。




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