スーパーファミコン用ソフト
『スーパーメトロイド』
販売 任天堂
プレイ時間 「オールクリア4回」
購入価格 2000円ぐらい
執筆日:2002年 11月30日
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■第一章 『どんなゲーム?』
…
『スーパーメトロイド』(任天堂) は、
迷路攻略型の2Dシューティングゲームです。
主人公の宇宙戦士
「サムス・アラン」を操り、
「要塞惑星ゼーベス」の迷路状の地下に潜んでいる宇宙海賊を殲滅、
奪われた未知の生命体
「メトロイド」を奪還しましょう。
…ゲームのメインは、
爽快なシューティングと、
罠と謎に満ちたダンジョンの攻略です。
いずれも難度は少々高めなので、歯ごたえがあります。
■第二章 『職人芸』
…この手の
『迷宮を走り回って戦うアクションゲーム』では、
迷宮の造りがゲームの面白さを大きく左右しますが…
さすがは
『ゼルダ』シリーズなどでも定評のある
任天堂。
押さえるところを押さえた
見事な配置になっています。
(僕個人は、任天堂以外では、『クインテット』の迷宮構成も秀逸だと思います。)
『アイテムを取り、主人公が強くなるにしたがって、
ジワジワと広がっていく行動可能範囲』
『後半にならないと行けない・解けない謎を、わざと
早い段階からプレイヤー見せておく、伏線の配置』
『プレイヤーが、困難なトラップ・謎を乗り越えて
遠くまで行かなければならない場合は、
到着地点に必ず用意されている
スタート付近まで短時間で戻れるショートカット』
『初めて手に入れるアイテムについては、
その付近にそれを試せる、あるいは、
試すと得をするような場面が用意されている』
…などなど、迷宮造りの
職人芸が堪能でき、
頭下がりっぱなしです。
あと、各ステージのモチーフがそれぞれ
「地上(土)」「植物(木)」「溶岩(火)」「地下水路(水)」「ロケット(金属)」
となっており、バランス良く
四元素を配した
『王道の作り』が見られますね。
■第三章 『ちょっと辛い』
…ただ、このゲーム、
謎解きが辛いです。
謎の難易度自体はそれほど高くなく、
気付いてしまえば納得のいくレベルなのですが…
そのためのヒントを得る場所が、
時々見かける
『現住生物の動き』と
ゲームカセットを差し込んで放っておくと見れる
『デモシーン』だけなのです。
…具体的にどのように困るのか、例を挙げてみましょう。
主人公は、今、
深ーい井戸の底のような場所に閉じこめられています。
すると、そばにいた
3匹の生物が、
井戸の壁を蹴って上に登っていきました。
どうやら、彼らがやっている
『三角飛び』を真似することで、
ここから脱出できるようなのです。
…そこまでは分かりました。
分かりました、が…
三角飛びの
『操作方法』が分からないのです。
…当作品は全体を通してこんな感じで、
やることは何となく分かるんだけど、
それを実行する方法が分からない
というイラ立たしい場面がけっこう多いです。
昔、
『ストリートファイター1』(カプコン) が出た当時、
『波動拳』や
『昇竜拳』のコマンドは
インストカード (説明書) には載っていませんでした。
「隠しコマンド」だったわけですね。
でも、
『スト1』の場合は、それを知らなくても
ゲームがちゃんと成り立っていたわけですから問題無いですが…
同じ事が
『メトロイド』にも当てはまるでしょうか?
…当然、
当てはまりませんね。
『スト1』は隠しコマンドを知らなくても
先のステージに進むことが可能ですが、
『メトロイド』は地下から脱出できないかぎり
先に進めないわけですから。
せめて、
マニュアル内で
「操作方法のヒント」だけでも
フォローしてくれてあれば、印象も変わったと思うのですが…
残念。
…そうそう、最後に1つ。
あの結末は、
狙いすぎの感があって、ちょっと白けました。
そりゃ確かに、成長した
「彼」に生きていてもらうと
ストーリーをまとめるのが難しくなるのは分かりますけど、ね。
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