スーパーファミコン用ソフト


『はらぺこバッカ』


販売:魔法                プレイ時間 :「2時間ほど」

購入価格:380円           執筆日:2003年 9月25日





■第一章 『珍しいオセロ』


『はらぺこバッカ』(魔法)は、
リアルタイム対戦ゲームボードです。


流れは以下のとおりです。


『9×9』のフィールド上に、
2〜4匹の恐竜『バッカ』が配置されている。

1人プレイのときは、
プレイヤーは『緑色のバッカ』を操作する。



ゲームスタート後は、各々リアルタイムに
自由に移動することができる。

バッカは、歩いた場所に
自分と同じ色の『卵』を産み落とす。




自分の卵で、『リバーシ』(オセロゲーム)のように
他人の卵を『はさむ』と、
はさまれた卵は全て自分の色になる。



移動先に卵があった場合は、それを食う
自分のものでも他人のものでも、おかまいなし。



こうして、タイムリミットの時点で
『最も、自分の色の卵が多いバッカ』
が優勝する。






…いわば、『リアルタイムのリバーシ』
『他人の駒を取れる自由』を付加したようなゲームです。


従来のこの手のゲームが、ほぼ全て
『ターン制(非リアルタイム)』であった事を考えると、
かなり珍しいシステムと言えるのではないでしょうか?






■第二章 『見えない戦法』


…で、何度か遊んでみたのですが、
どうも今イチ明確な戦法が見出せません。

リアルタイムなため卵の色が次々と変化していくので、
長期的戦略を練るよりも
サッサと相手よりも『一回り外』を動いて、
敵の卵全体を囲みに行ったほうが手っ取り早い
です。



「リバーシ」系のゲームの常套として
『外周を取りに行く』という戦法が有効な部分もありますが、
『相手のコマに隣接して自分のコマを置く必要が無い』点と、
『相手のコマすら食えるという、高すぎる自由度』から、
必ずしも必勝の策とは成りえないのです。





…強いて戦法を挙げるなら、
『外周ばかり取りに行く相手』限定でこういうのがあります。


まず、相手は外周だけを取りに行こうとするので、
あえてそれを放っておき、外周いっぱいに卵を置かせる。



自分は『外周の4隅』だけを狙って自分の卵を置く。

それだけで、外周の相手の卵を全て挟んで、
自分のものにできるからだ。



4隅を目指して動くときは、
外周ではなく『1つ内側』を歩くようにする。

相手と同様に外周を進むと、
相手の卵を食いながら歩くことになり、
移動速度が落ちてしまうので。

1つ内側を歩けばスピードも速いし、
そこに自分の卵を産みながら歩くので、
さらに領土が拡大できる。







…総合的な感想としては、
『外周を自由に取り合えるリバーシ』というのは、
逆転性・偶発性が強すぎてイヤだな〜と思いました。


でも、このゲームって『パーティゲーム』だから、
みんなでワイワイ騒ぎながら遊ぶには、
こういうシステムのほうが向いているのかも知れません。

逆転製・偶発性の高さによる『実力が開きにくいシステム』は、
パーティゲームの必須条件ですから。


一人で遊ぶものではないのかも? 『はらぺこバッカ』




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