スーパーファミコン用ソフト
『ファイナルファイト2』
(『1』との比較含む )
販売 カプコン
プレイ時間 「クリア10回ほど」
購入価格 980円
執筆日:2002年 12月3日
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■第一章 『ファイナルファイトとは?』
…
『ファイナルファイト2』(カプコン) は、
同社のアーケードの看板タイトル
『ファイナルファイト』の、
スーパーファミコン移植版の
続編です。
1作目『ファイナルファイト』は、
1988年にゲームセンターに初登場しました。
当時としては
驚愕に値する巨大キャラたちが、
しかも、
入り乱れて大乱闘をしでかす という
豪快なゲーム内容で、プレイヤーたちを熱狂させた名作です。
敵に
連続攻撃をあびせると、
単に攻撃ボタンを連打しているだけなのに、
『技が次々と変化』
(ジャブ ⇒ ストレート ⇒ アッパー… とか) して心地良かったり…
敵に接近するというキケンを犯すことで敵を
『投げる』ことができ、
しかも投げ飛ばした敵が他の敵とぶつかることで
彼らを
『まきぞえ』にできるのが爽快だったり…
体力消耗と引き換えに発動する
『豪快な無敵技』のおかげで、
敵に囲まれたあげく一方的にハメられる事が無くなったり…
「豪快さ」をウリにしているようで、その実、
「細かな配慮」と「奇抜な発想」が散りばめられている
ヒットすべくしてヒットしたゲームでありました。
…これ以降に、カプコンを含む
他社から発売された
「横スクロール格闘アクションゲーム」のほとんどが
『ファイナルファイト』を基盤としている
と言えるほど、
ゲーム界に多大な影響を及ぼした作品なのです。
( ただ、人によっては、セガ社の『ベアナックル』(だっけ?) こそが
『ファイナルファイト』の原型である、という意見もあります。
僕は残念ながら『ベア〜』を遊んだことが無いので、
この説が正しいかどうかは分からないのですが…)
…もちろん、良い所ばかりではなく、
『敵が主人公から逃げるように動くので、
画面外に逃げた敵を呼び戻すのに「後ろ向きで待つ」という
悲しい行為で誘導する必要がある』
『敵味方が入り乱れたときの「暴発」「ハマリ」を防ぐため、
キャラクタの「当り判定」が横に長く縦に薄っぺらくなっているが、
そのせいで相手との足元の位置 (Y座標) が少しズレるだけで
攻撃がスカる、という見た目に不自然な状況が発生する』
という難点は引き継がれています。
…が、それは
他社の同系列ゲームでも同じであり、
『ファイナル〜』シリーズのみを責めるのは
無意味ですね。
■第二章 『比較』
…普段なら、ここから
『ファイナル〜2』の
批評に入るところなのですが、
今回は趣向を変えて、
「第1作目との比較」をやってみようと思います。
最初に、大ざっぱな両者の
印象を言っておくと…
『「1」は「2」に比べてモッサリした印象を受ける。
が、遊んでいて充実感がある。』
『「2」は「1」よりシャープな感じがイイが、
長時間プレイがダレる。』
といったところ。
…
その原因を、以下の比較から分析してみよう!
(↑誰への発言だよ?)
以下の表では、
『1』の方が優れていると思われる内容は「水色」で、
『2』の方が優れていると思われるものは「黄色」で
着色してあります。
「2」は「1」に比べて、
効果音が高音でアニメーションも早いので、
今イチ、『格闘としての重み』に欠ける。
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「2」は「1」より主人公の攻撃力が低く、
なかなか敵が死なないので、
戦いがダラダラと長引きがち。
特に、腕力が弱めの女主人公「マキ」を使ったときは、
それが顕著。
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「1」のステージボスの強さは凶悪。
ボスの攻撃2〜3発で主人公が即死することも。
「2」のボスの攻撃力は低めなので、
『敵の動きに慣れる時間』が作れるぶんラク。
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「2」は「1」に比べて、敵の出現にメリハリが無い。
ランダムでダラダラ出現してくるようにすら思える。
(もちろん、実際には出現テーブルは固定されているのだが…)
これは多分、序盤以外のどのステージでも、まんべんなく
「ほとんど全ての種類の敵」が出現する点に問題があるのでは?
そのため、ステージ毎の特徴が弱まり、
各場面の印象を薄まってしまったのだろう。
…加えて「2」では、「1」のとき以上に
各キャラが『カラフル』になってしまったため、
逆に、『このキャラは、この色』といった
色彩印象が弱まったのだと思う。
そのため、『どのシーンで誰が出たか』が印象に残りづらく、
場面々々のイメージが頭に染みこみにくくなっているのでは?
|
…以上です。
これらを組み合わせてみると、
前述の結論にも
無理なく辿り着くことができますね。
できましたかー、皆さん? できましたよねー。
ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ。
良か良か。
…もちろん、
「1」も
「2」も、
それぞれ
十分なクオリティを持つゲームです。
同社から
同系列のシリーズも多数出ているので、
まだの方は一度お試しを。
楽しいですぜー。
暴力。
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