スーパーファミコンソフト

『UFO仮面ヤキソバン』

販売…アイ・テー・シー (開発…DEN'Z)      購入価格 280円




■第一章『毎週毎週50名』


…今さら説明の必要も無いかも知れませんが、
いや、今だからこそ説明が必要なのかも知れませんが、

昔々… と言っても
君達のお父さんお母さんがまだ子供だった頃ぐらいの昔…

て誰を基準に語られているのでしょうね、この文章は ?



…要は90年代中ごろに「日清食品」が、
同社の看板商品『日清ヤキソバUFO』を題材とした
特撮CMキャラ『UFO仮面ヤキソバン』なるものを
ゲーム化し、消費者に「抽選でプレゼント」したわけですね。


で、後年、なぜか中古市場に現れた同ソフトを
見つけて購入するという幸(さち)を得ましたもので
批評してみようかと。

もしかしたら、プレゼント期間が終わった後に、
あらためて「商品化」されてたのかもしれませんね。

遊んだことがある人も少なかったと思うので、
この批評を読んで『ヤキソバン気分』に浸って下さい。





■第二章『システムとか』


…えー、最初にことわっておきたいのですが、
小生、はなはだ不勉強なため、
本物の『ヤキソバン』の情報をほとんど存じません。

たしか、何かの番組の1コーナーとして
テレビで放映していたようにも記憶しているのですが、
それすら定かではありません。

なもので、見当違いな批評があったらご勘弁いただきたいし、
できればメールなどで指摘していただけると嬉しい
ですね。

知らぬは一生の恥だし。

そこんとこ4649ー。


では始めましょう。



…まず当ゲームは
『ファイナルファイト』 (カプコン) などに代表される
「条件付き横一方向スクロール格闘アクション」です。

言葉にすると難しい感じがしますが、
ようは画面内にいる敵全てをボコれば、ちょっと先にスクロールして、
画面内に敵が補充されるので、またそいつらをボコる…

の、くり返しで進むゲームです。



「ステージのつなぎが滑らかなインベーダーゲーム」
みたいなものですか。

横スクロールする『ギャプラス』(ナムコ) とも申せましょう。



…どうでもイイですか。

話を進めましょうね。




…主人公『ヤキソバン』は、
「ジャンプ」「パンチ」などを駆使して
敵を倒していきます。

それ以外に「ダッシュ攻撃」なるものがあり、
低空ジャンプで敵に体当たりをブチかます上に
飛距離が大きく (ほとんど一画面分)、
しかも隙が小さいので重宝します。

さらに、「溜めの時間」による隙が怖いが貫通力が頼もしい
「ソースビーム」を撃つこともできます。




…では、ここで、このページを読んでくれてる良い子に、
『UFO仮面ヤキソバン』お薦めコンボを紹介しちゃうぜ !!


@敵に近付き「パンチ×2」。

A敵ののけぞり中に、相手方向に素早く「レバー2回」。
「ダッシュ攻撃」で相手をフッ飛ばす。

B「ダッシュ」直後よりパンチボタン押しっぱなし。

C敵の起き上がりに重ねて「ソースビーム」。







…文章を書いてる途中、
「今さら誰が使うんだよ、このコンボ。」
という自分自身への氷のツッコミに幾度となく襲われましたが、
書き終えた今は充実感に満たされています。



本当です。



本当だってば。




本当だつってんだろオラ。(半泣き)




…あと、このゲームも
「横スクロール格闘ゲーム」のご多分に漏れず
『緊急回避のための全体攻撃』が存在します。

1つは『揚げ玉ボンバー』。
敵全員がダメージを受けて倒れます。

もう1つが『青海苔フラッシュ』。
ダメージは与えませんが
一定時間敵全員の動きが止まるので、
その間、タコ殴りしほうだいです。



『ヤキソバン』という題材の性質上、
仕方の無いことだとは思いますが、彼と戦った敵は
お好み焼きに体当たりをかました
ような有様で息絶えた
ことでしょうね。


憐(あわ)れです。



…それにしても正直、当ゲームのバランスや戦略は
決して誉められたものではありませんが、
こうやって改めて見回してみると、
実に多彩な攻撃方法を持ったゲームであります。

これで1つ1つの攻撃の有利不利や、
それに対する敵のアルゴリズムをつめれば、
結構おもしろい作品にバケたかも知れませんね。





■第三章『色々』


…以下、当ゲームで気付いた点を列挙してみようかと。


…まず、音楽や映像がけっこう頑張っていると思いました。

安っぽいヒーロー物 (誉め言葉) の要素を
底々うまく盛り込んであるので、
そういった番組を見て育った者どうしが集まったときに遊ぶ
『お笑いソフト』としての価値はあるかも。

…やりこまず、さらっと遊ぶのがコツですね。



…また、ゲーム本編よりも、むしろ『背景』に力が入っており、
ステージの初めに敵の戦闘員の出現に驚いた市民が
目玉をビローンと飛び出させてから逃げていくなど、
変に細やかな演出が見られます。



…さらに、「ステージ3」で、あることがキッカケとなって
『ヤキソバン』パワーアップします。
が、コスチュームの「赤色の部分」と「黄色の部分」が
入れ替わっただけ
の変化なので

『手抜きだあぁ』

と激怒したけど、実は微妙に攻撃判定が広くなっていたので
チョッピリ感心したりもしましたね。



…一方で、『ファイナルファイト』同様、
一画面に3人までしか敵が出現しないため
(そこまで真似すんなよ)
スカスカしたゲーム印象になりがちなのが悲しいです。


…また、ボスを倒すごとに超必殺『麺アタック』で
ボスをがんじ絡めにするデモ
が入るのですが、
その時の「麺の飛んでいく音」が不気味です。


ぶぢゅぢゅるるるるるるぅ…

とか言われても困ります。



…ぐにゃぐにゃの麺がボスにぐねぐねと巻きつく様は、

これを見た子供たちが
ヤキソバ嫌いになるのでは ?


…と心配になるほどです。




…あと蛇足ながら、『ヤキソバン』には
一定時間無敵になれるアイテムがあるのですが、
それが一輪車だったりします。


両手を広げて器用にバランスを取りつつ
嬉しそうにザコを轢き殺していく『ヤキソバン』の姿
に、
「シュール」の一言では片付けられない
背徳の美を感じましたとか
ウソばかり書くのはまずいと思うので書きません。

書いてる書いてる




…でもアレを見たジャニーズ事務所は
泣いて悔しがったでしょうね。


ヘボい歌唱力のガキにローラースケート履かせて
一儲けに成功
したので、『次は一輪車だあぁ』
とか燃え上がってたらいきなり先手を打たれちゃって。



…などと勝手に想像して書いてますが、
あながち「無い」とは言い切れないところに
ジャニーズの 金への執着 底力を感じますね。



…なんかゲーム以外の話でシメてしまいましたが、
それもまた良しということで。 ご容赦ー。 では。



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