セガサターン用ソフト

『ばくばくアニマル』

販売…セガ       購入価格 480円

執筆日:2002年 5月23日





■第一章『義兄弟』


『ばくばくアニマル』(セガ)は、
「落ち物パズル」です。


上から2個1組で落ちてくるパーツを
ルールに従って消していき、
画面最上段まで積み上がったらゲームオーバーという
『これ以上は無い』というほど落ち物然とした「落ち物パズル」です。



…ただ、パーツの消し方に、
キラリと光るオリジナリティが感じられます。


落ちてくるパーツには
『エサ』(4種)『動物』(4種)計8種があり、
「エサ」と「動物」が隣り合って置かれたときに、
そのエサが彼らの好物であれば、

(「ウサギならニンジン」という感じ)
動物がエサを食べ、両者が消えるようになっています。


ちょっと珍しいルールですね。



食べたエサに隣接して同じエサが置かれていれば、
同時にそれらも食べてくれます。


つまり例えば、横1列にズラリとニンジンが並んでいる
すぐ隣にウサギを置いてやれば、
1列全てのニンジンが一気に消せるわけです。


ただし、上下左右なら隣接していると見なされますが、
ナナメではダメなので、
パーツの置き方に一工夫がいり、
それが、当ゲームの独特の戦略を生んでいます。





…ここまでの説明を聞いて、ゲームに詳しい方なら、
『ばくばくアニマル』
「あるゲーム」と似ていることに気が付かれたでしょう。



…そう。


『ばくばく〜』は、
『スーパーパズルファイターUX』(カプコン)
実に良く似たシステムを持っているのです。


と言うより、発表時期から考えると、
『ばくばく』のほうが元祖で、
『パズルファイター』のほうが亜流といった
見方もできますね。




じゃあ、『パズルファイター』は盗作なんじゃ?
とお思いの方もいますでしょうが、僕は
『同系列のゲームではあるが、盗作ではない』
と、断言します。


なぜなら、『パズルファイター』
『ばくばく』遊びづらい点
キッチリと改良した作品に仕上がっているからです。





「遊びづらい点」。


そう。


『ばくはぐ』は、実はけっこう
遊びづらいゲームなのです。


…以下で、部分的に『パズルファイター』との比較を交えつつ、
なぜ『ばくばく』が遊びづらいかを見ていきましょう。





■第二章『辛さ』


『ばくばく』では、
エサ動物『3:1』の割合で出現します。
(ゲーム設定参照)


そのため、単純に考えれば、
『1匹の動物で、平均3個のエサを消していく』ことで
ゲームがスムーズに進行することになりますが…

実はここに問題が隠されています。



…つまり、
『1匹の動物で、4個以上のエサを
ドンドン消していった場合はどうなるか?』

という点です。



ちょっと考えれば分かるとおり
「動物パーツが余る」わけですが…

こいつが結構ジャマになります。


何しろ、好物のエサが降ってきてくれるまで
絶対に消せないのですから。




『パズルファイター』の場合は、
「動物」に該当するパーツどうし隣接させれば両者が消える、
という改良が施されていますが、
当然『ばくばく』にはそんなルールは無く、
ジワジワと余り、積みあがっていく動物パーツに
イライラしながらプレイすることになります。


これは、当ゲームのシステムが生んだ、
独特の遊びづらさと言えますね。




…上記がシステム的に最も目立つ難点で、
他にもいくつか小さな難点があるのですが、
それは先に述べたとおり次の機会
(『スーパーパズルファイターUX』の批評を書くときにでも)
列挙しようと思います。





■第三章『悪夢』


さて、実はもう1つ。

これをお読みのアナタに
どうしても伝えておかねばならない
『ばくばく』の難点があるのですが…



それを説明する前に、
とりあえず下のグラフィックをご覧下さい。











…いかがですか?


なんか、子供が見たらひきつけでも起こしそうな、
イムパクト溢れるキャラクタですね。


よーーーく見ていただければ、
これらが『犬・ウサギ・猿・パンダ』である事に、
かろうじて気付いていただけるかと存じます。


でもコレ、下のようにキャプション付けても…











…全然、違和感が無いんですけど。




なんと言いますか…

『愛せないゲームキャラ選手権』を開催すれば
上位入賞まちがい無しどころか、
1・2フィニッシュすらされかねない面構えですね。



…で、もうお分かりと思いますが、
こやつらが、エサを食べる『動物』たちなのです。


上から降ってくるときは平面の絵の状態なのですが…



エサと隣接した途端にググッ3倍ほどに膨らみ、
よせばいいのに3Dになって、
なめらかにアゴを上下させつつ
付近のエサを食らいつくす姿
には、
不快感を通りこして恐怖すら感じられます。




…普通、パーツを消せれば嬉しいはずなのに、
消すたびにこのような 嫌がらせ  アニメーションをされては、
たまったものではありませんし、何より苦痛です。



こいつらをブン殴れるゲームがあれば、
もうソレだけで『ばくばく』の
5倍
面白いゲームになるような気すらしてきます。





…ゲームキャラは、システム面から見れば
あくまで外面に過ぎないものです。

とは言え、これほど極端な作品は、
かつて見たことがありません。



今まで、言おうか言うまいか
常々悩んでいた言葉
があるのですが、
この機にハッキリと言っておこうと思います。



システム的にはいいゲームを作るけど、
セガの美的センスは
です
、と。




…では、最後に一言。

ゲームアイデアとしては底々イイ感じだけど、
『ばくばく』を買うぐらいなら
『スーパーパズルファイターUX』を買うほうが
賢明だと思います。


1ユーザーとして。




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