セガサターン用ソフト

『ライフスケイプ』

販売 メディアクエスト     プレイ時間 「通しプレイ2回」

購入価格 2000円ぐらい   執筆日:2002年 12月6日





■第一章 『アニメ ゲームじゃない』


『ライフスケイプ』(メディアクエスト) はゲームではなく、
NHKの特集番組『生命40億年 はるかな旅』の映像をムービー化し、
取って付けたような 「簡易体験シミュレータ」を付加したソフトです。


「ゲーム」ではないので、
本来なら批評対象にはなりえないところですが、
製作者のえもいわれぬセンス
皆さんに紹介したかったので書きました。




…最初にことわっておきますが、
このソフトを買うぐらいなら、今すぐ本屋に走り
『生命40億年~』ビデオを全巻そろえたほうが、
500倍はアナタのためになります。


当ソフトで使用されている映像は、
あの番組のほんの一部なので、
「生命進化」の大雑把な流れしか分からないからです。






■第二章 『歴史を体感』


…このソフト、全体が8章構成になっており、
40億年の歴史を8つに大分して見せてくれます。

各章にはムービーを見るテレビと、
その時代の生物を用いた
『簡易体験シミュレーター』が置かれています。

このシミュレーター、色んな意味で味わい深い代物です。

内容は、以下の通りです。



①『DNAジェネレーター』


…ランダムで4個のDNAが出てきて、
それが組み合わさって生物になります。

…と言っても、アノマロカリス等を含む4~5種類ですが。


そんなら余計な手間をかけずに、
「アノマロカリス」のポリゴンモデルだけ見せろや!
という気分になりイライラします。




②『オペラ・ド・バクテリア』


…ボタンを押しっぱなしにすることで、バクテリアによる
酸素生産 ⇒ 軟体バクテリアの合体 ⇒ 硬体・軟体バクテリアの融合
という細胞誕生のプロセスが見られます。


それはいいのですが、
最初にバクテリアたちを実験水槽に投入するとき、
『水槽のそばにあるミロのビーナスの石像から
マニピュレーター(機械の手)が出てきて、
耳ざわりな駆動音をたてつつ
バクテリアを水槽に投下する』

という、ムダに凝ったポリゴンアニメが入るのはいかがなものか?



精神鑑定をお薦めします。




③『カンブリアン・サバイバル』


…われら脊椎動物の祖先である『ネクトカリス』をあやつって、
当時の海の支配者『アノマロカリス』に食われないよう
逃げまわるゲームです。

本当に、ただただ逃げるだけ。



…捕まると、悲しそうな悲鳴をあげながら
アノマロカリスに噛み砕かれます。


後味悪すぎです。




④『フィッシュ・エヴォリューション』


…泳いでいる魚の中から好きなのを選んで、
レントゲン映像を見ることができます。

比較的まともな感じです。


他がヒドすぎるとも言えますが。




⑤『アイル・オブ・バロサウルス』


…孤島に住む5種類ほどの生物(恐竜とか鳥とかカメとか)の、
それぞれのアングルから他者を眺めることができます。


アイデアは面白いが、
視点が変わるだけで移動ができないため、
3Dモデルの「カメラ視点切り替えのテストプログラム」みたいです。


すぐ飽きます。




⑥『プテラノドン・シミュレーター』


…プテラノドンになって空を自由に飛びまわれます。

実はけっこうBGMが心地良いので、
操作せずに目を閉じて楽しむとイイ感じです。




⑦『マウス・イン・ザ・フォレスト』

食物連鎖が学べます。


プレイヤーはネズミになって、
木の実を食べてフンをして、新しい木が生えて実がなって、
その実を食べてフンをして、新しい木が生えて実がなって、
その実を食べてフンをして、新しい木が生えて実がなって、
その実を食べてフンをして、新しい木が生えて実がなって、
その実を食べてフンをして、新しい木が生えて実がな…


といった、単調な日々をすごせます。



高い金払ってまでサラリーマンのまねごと
してる自分に気付き死にたくなります。



たまに『フクロウ』が飛んできて、
自分が食われてしまうことがありますが、
繰り返すだけの日常に変化が生まれて
少し嬉しかったりするのは気のせいでしょうか?




⑧『モンキー・エヴォリューション』

…プレイヤーはになって、
猿から人間に進化する過程を体験できます。

内容は、頭上のパナナを、
道具とジャンプを駆使してゲットするというものです。


…それって進化か?



最初はジャンプだけでも取れますが、やがてを足場にしたり、
を使う必要が出てきたりと、難度が上がっていきます。


バナナを取ったときの
『サルの知能が1レベル上がった!』
という表示や、サルが大はしゃぎする姿を見ていると
このソフトを買った自分の愚かな気まぐれが
心底恨めしく、首を吊りたくなりました。

このソフトを買って良かったなぁ、と心から嬉しくなります。






…総評としては、なんかスベりすぎて、かえって
イイ味が出てしまった幸運なソフトと言えましょう。

繰り返しますが、「ゲーム」と勘違いして買うと、
死ぬほど後悔します。


もし今、僕が『タイムマシン』を入手したら、
真っ先にこのソフトを買ったときの自分に会いに行って
ブン殴ってやると思います。




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