セガサターン用ソフト

『ロジックパズル レインボータウン』

販売…HUMAN     購入価格 3980円



■第一章『737問』

…今は亡き「HUMAN」販売の
ロジックパズル(ピクチャークロスワード)ゲームが、
この『レインボータウン』です。

おなじみの「白黒ロジック」に加えて、
着色に独特のルールを持つ「カラーロジック」
そして赤青黄の3色の白黒ロジックを着色して組み合わせることで
完成する「レインボーロジック」の3つのモードで遊べます。


…総問題数は実に737問という大盤振舞い。

私自身、クリアまでに半年を要したといえば、
その壮絶なまでのボリュームが想像できるかと思います。


『マリオのピクロス』(任天堂)以来、大のロジックパズル好きとなった
私ですが、「質」「量」そして「バリエーション」と「遊び勝手」において、
当ゲームを超える作品には、いまだにお目にかかってないほどです。



■第二章『良い部分、悪い部分』

…一番大きいのは、『制限時間』が無いことです。

今でこそ珍しくなくなりましたが、当時の同系列のゲーム
(『おーちゃんのお絵かきロジック』など) には必ずタイムリミットがあり、
うっかり間違ったマスを塗ってしまうと耳障りなミス音と共に
タイムが減ってしまう、というのが常識でした。

緊張感があるのはイイのですが、逆にありすぎて、
「自分で間違いを修正しつつ解答に近付く」というよりは
「試験官に監視されながら道を外れないように走る自動車教習所」
のような息苦しさがあって辛かったです。


『辛かったです』と言えるほど
「タイム制限が無いロジックパズル」は楽しく、従来の商品以上に、
ロジックパズル本来の魅力に深く触れられたように思えるのです。



…これ以外にも、「ステージ・問題数の豊富さ」「BGMの心地よさ」
「キーレスポンスの滑らかさ」など、全体的な『手ざわり』という点でも、
とても気持ちイイ作品に仕上がっています。


…ちょっと気になる点と言えば、
マスを塗るときの効果音が少々耳障りなのと、
問題を解くにしたがって成長していく街のグラフィックが
ゴチャゴチャして見にくいこと。

そして、テレビ画面では「オレンジ色」「肌色」
「黄色」「ピンク色」あたりの識別がけっこう難しく

サイズの小さいマスを塗るときは、ほとんど
当てずっぽうで塗らなければならないことぐらいでしょうか。


…しかし、それらを差し引いても余りあるボリュームに満ちた当作品。
ロジックパズル好きのアナタに、自信を持って薦める次第です。

共にハマりこみましょうぞ、ロジックパズルの世界に。



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