ドリームキャスト用


『クイズ ああっ女神さまっ
〜闘う翼とともに〜』



販売:セガ(ワウ・エンタテイメント)       プレイ時間 :「オールクリア2回」

購入価格:480円               執筆日:2004年 10月23日





■第一章 『勉強勉強』


『クイズ ああっ女神さまっ 〜闘う翼とともに〜』(セガ)は、
藤島康介原作の人気マンガを題材としたクイズゲームです。


僕は今までほとんど「クイズゲーム」というものをやったことが
無かったので、この機に勉強しようと思い買ってきました。
(今までに遊んだのは、友人が参加している関係で買った『虹色町の奇跡』と、
友人と一緒にプレイした『すくすく犬福』だけ。)




遊んでみた感想は、可も無く不可も無いでした。

どこらへんが可も無く不可も無いかは、次章にて。







■第二章 『可と不可』


いかに可も無く不可も無いかを知るために、可と不可を列挙してみましょう。
(早口言葉みたいだな)



『シンプルでいい』

とにかく、4つの「答え候補」の中から正しいと思うものを
選択するだけですから、誰でも気軽に遊べます

『クイズ』という、自分の今までの知識の蓄積を試される
という遊び自体の魅力も大きいですが。




『単調』

本当に延々とクイズに答えるだけな展開です。

全7章、各章2〜3ヶ所で「デモシーン」が入ることは入りますが、
単純な休憩といった感じで、
プレイ自体が変化するわけではないので焼け石に水です。




『原作ファン以外、置いてけぼり』

「世界設定の説明」「キャラの魅力」もほとんど語らないまま、
サクサクと話だけが進みます

僕は友人にファンがいたので、ある程度話についていけましたが、
サラリーマンなどがふらりとゲーセンに立ち寄ってコインを入れるには、
あまりにも突き放した作りではないでしょうか?
(元々はアーケードゲームです)

逆に、藤島作品ファン向けに作ったと仮定すると、
その割には全体的に、出題内容が一般的すぎます。

リリース対象が絞り込めていない気がします。




『飾り気の無さ』

正直、昨今の、エフェクトに頼りまくったゲームには飽き飽きしてる僕です。

が、このゲームは逆に『演出が少なすぎます』
せっかく作ったパーツを単純に画面に配置して、
それで終わっている感じです。

良く言えば実直、悪く言えば仕事的な印象を受けました。




『プレイ料金が…』

僕の場合、正解率が「60%」でした。

これが通常の人に比べて高いか低いかは分かりませんが、
この正解率で実際にアーケードで遊んだとすると、
『問題数 234』(29+29+29+41+41+41+24)
『主人公体力 3』の場合、
クリアまで3100円かかる計算になります。

アーケードでのパズルゲームの宿命なのかもしれませんが、
こんな力(コイン)押しな進め方でエンディングまで辿り着いて
本当に嬉しいのでしょうか?




『他に気になったアレコレ』

他に気になった点といえば、

『あまり意味を感じない女神の選択』
『いちいち移動先を選択するのが面倒くさい』
『取って付けたような奥行きの無いポリゴン』
『ヒルドに化けていた黒髪の女性は誰?』
『ノルマ表示・得点などが、小さくて見づらい』
『「1番」が正解の確率が高いような気が…』
『労せずしてハレム状態になるサムい展開』

といった所でしょうか?







■第三章 『総評』


遊び終わった感想は『2度目はゴメンだなー』といったところです。


このゲーム、問題のジャンルが多岐にわたっているのですが、
それぞれに底々の知識が要求されます。
そのため、問題によってはほとんど太刀打ち不可能なものも多々あります。

逆に、『誰でも知っている低難度の問題を、解答時間を短めにして出題』したり、
『クイズではない反射神経的ゲームを、合間に混ぜて』みたりして、
流れに意外性メリハリを入れてみるとイイのでは?

たしか、他のクイズゲームでは、そういった事をしていたように記憶しています。




…そういえば、この批評を書きながら、僕自身1度だけ
原作者の「藤島さん」に会ったことがあったのを思い出しました。

以前勤めていたゲーム会社に、
藤島さんが打ち合わせでいらっしゃった時のことなのですが。

ほっそりした、おとなしそうな人だったと記憶しています。


ゲームと関係ない話で閉めてアレですが。




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