トランプ

『クロンダイク』


プレイ回数 :「200回ぐらい?」

ウインドウズ付属ソフト     執筆日:2003年 7月24日








■第一章 『太宰治』


『クロンダイク』は、トランプを使用した
一人用パズルゲームです。

パソコンにWindowsを入れている方は、
オマケとして付いてくる『ソリティア』という名称になっています)ので、
遊んだ事もあると思います。



…で、以下でルールを説明しようとして
一度原稿を書いたのですが、
あまりに文章が長くなってしまったので断念。

批評だけにとどめようと思います。




体験すれば簡単に飲み込めることが、
言葉にしようとするとこんなにもまどろっこしいとは…

自分のゲームのマニュアル書くときも、
いつも苦労するもんなぁ。



久々に『言葉の表現力の限界』を見た気がして、
太宰治に共感たっぷりな俺です。






■第二章『やりまくれ』


『ソリティア』偶発性の高いパズルです。

何しろ半分近いカードの中身が分からない上に、
開く順番が固定されているわけですから。


極論、カードを開いてゲームスタート!
…の時点ですでにゲームオーバー確定という
あんまりな状況に出会うことすらあり、最初の頃は、
どうしてこんなヒドいゲームが世界レベルで遊ばれているのか?
と、首をひねるばかりでした。

(全然クリアできなくて、つまんなかったし。)




…ところが、何度もゲームオーバーを重ねているうちに、
『やり直しがあまりキツく感じなく』なってきました。

もっと正しく言えば、ゲームに慣れるほどに、
プレイ中に受けるストレス感が皆無になっていき、
『ダメならダメでもイイや。
行けるとこまで行ければOK。』

という心地になってきたのです。






■第三章 『デビルズゲーム』


…思うに、その理由は、
『ほとんど一目で把握できる、現状理解の手軽さ』
にあるのではないでしょうか。


何しろ、
『1つ違いの数字』『マークの色の違い』
にだけ、注意していればイイわけですから。

あとはある意味『運まかせ』だし。

(もちろん作戦が無いわけではありません。
『「山」以外の『残りの24枚のカード』は、必ず「3枚一組」で
順次オープンになるため、取れるものをあえて無視するなどして、
ある程度なら自分に都合の良いオープン状況を作れる』

などの、工夫の余地もあります。

とは言え、『山の下のほうの裏になっているカードの中身』は、
エスパーじゃなきゃ絶対分からんですけど。)





…分かりやすいから『疲れない』
運まかせだから『死ぬほど悔しくならない』

でも、うまくいくかも知れないという期待から
『やめられない』



この気だる〜い循環が『居心地の良さ』を生み、
『中毒』を発症させ、
単純な思考パターンの繰り返しで
ウインドウズユーザーを『ゲーム脳化』しているのです。



ぎゃ!

「悪魔のゲーム」なる結論に達しましたよ、ビル←なれなれしい






■第四章 『解決案』


…いや、もちろん「第三章」の結論は極端ですが、
せっかくの良作「ソリティア」
『ゲーム脳促進プログラム』とか言われて
どこぞの教授に叩かれないうちに、
解決策を練ろうと思います。



…と言っても、問題点は
『裏返っているカードの中身が不明な点』だけ。

それならスッパリと割り切って、
『全てのカードを表に向けたモード』
を追加するのです!

(ただし、「中身が見える」だけであって、『動かせるかどうか』は
従来のルールにしたがう。 今までの「表」「裏」は、
グラフィックの輝度やカラーなどで差別化すれば良いと思う。)



これだけでOK!

わーー! パチパチパチー!





『それじゃ、簡単になりすぎるのでは?』
と半信半疑な、そこのキミ。

もしキミが初心者だったら、
その考えは『全然甘い』と断言しよう。

その程度でクリア率が大幅に上がるほど
『ソリティア』はぬるくない。


カードの中身が判明することで、
『最も効率の良いカードの展開順』
を思索する攻略性は付加されても、
それを『動かせるカード』にできるかどうかは、
結局、キミの実力次第だからだ。




…もちろん、
中級者以上の人の勝率はグンと上がるだろうから、
そういう人は、従来の『見えないモード』
遊べばよろしいのです。


『ゲーム脳』を恐れる者や、
『ソリティア』の新しいゲーム性に魅力を感じる者だけが
プレイしてくれればイイ。




…というわけで
「ウインドウズ2005」あたりで、
この案を採用しろや、ビル←横柄






…そうそう、あえて最後まで言わなかったんだけど、
この『カード全展開』のアイデアって、
結構、どこかで誰かが、
すでに実行しているような気がする。

(実際、トランプゲームの「ピラミッド」にも、
『カード展開の有無』による2つの遊び方があるのです。
だから、このアイデアは誰だって気付く可能性があるし、
すでにルールとなっている可能性も十分ある。)





…それは、「実際のトランプで」かも知れないし、
PC上の「テストプログラムで」かも知れない。

あるいは、「地方ルール」とか…




この空の下のどこかにいるかもしれない、
求める遊びの方向性が似た、我が兄弟達に…

乾杯!




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