プレイステーション用ソフト
『iS internal section 』
販売:スクウェア
プレイ時間 :「ステージ5初めまで」
購入価格:780円
執筆日:2003年 9月15日
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■第一章 『ドラッグ』
…
『iS』(スクウェア)は、
3Dシューティングゲームです。
フィールドが
『円筒形』になっており、
部分的にペイントされたガラスの筒のような感じです。
(ペイントされていない所は、向こうが透けて見えます。)
プレイヤーはその奥に向かって延々と進みつつ、
出現する敵を撃ち落していきます。
…明暗をくり返し、滑らかに色彩が変化する円筒フィールドは、
さながら
『ドラッグビデオ』。
僕自身も、
部屋の電気を消してプレイしてみたりしました。
(あまり心地良くなかったけど)
ちなみに製作者は、当ゲームを
『世紀末万華鏡』と称しております。
■第二章 『新しいようで、古い』
…さて、一見目新しそうな当ゲームですが、要は
『従来の縦スクロールシューティングのフィールドを、
左右両端でつなげて行き来できるようにしたもの』
と考えられます。
また、自機の動きは
『左右のみ』(ボス戦時のみ前後移動可)なので、
正直、だいぶ古いゲームシステムと言えます。
…当ゲームの特徴としては、随時切り替えが可能な
『10種類のショット』があげられます。
「攻撃力重視」、
「動きが特異的」など、
様々な性能のショットがそろっており、
場面に応じて自在に変更することができます。
ところが実際に遊んでみると、
「バード」や「スネーク」のような
『ホーミング系のショット』しか使いません。
というのも、
自機の移動速度が遅く(円筒をグルリと一周するのに2〜3秒かかる)、
対する敵のスピードが速い上に動きがトリッキーなので、
ホーミングでないと処理しきれないからです。
逆に、ボスは『一点集中型ショット』による短期決戦ばかり。
結局、10種類のショット中、
3〜4種類で事足りてしまいます。
…厳しいかも知れませんが、
『ポリゴンの多彩な表現にオンブした、
従来の古いタイプのシューティングゲーム』
というのが、僕が当ゲームに感じた感想です。
『手持ちの音楽CDに入れ替えることで、BGMを変えられる!』
というシステムも面白い試みではありますが、それによって
ゲーム内容が何も変わらないのでは無意味です。
僕はてっきり
『ビブリボン』(SCE)のように、
敵の出現パターン等が音楽によって変化するのかと
期待していたのに…
■第三章 『ちょっと甘く』
…最後に
異例ですが、当ゲームについて
好意的に解釈した見方を述べてみようと思います。
つまり、実はこのゲーム
『シューティング部分はオマケ』
だったのではないかと。
本来、
『好みの音楽を聴きながら、ドラッグビデオ的な
雰囲気を楽しむためのプログラム』なんだけど、
それだとあまりにも手持ち無沙汰なので、
適度に手を動かすシューティングゲームを付加してみたと。
ホーミング系の武器だけで楽々突破できる難易度になって
いるのは、つまり、
そういう理由によるものだと。
…などと、チラリとプレイ中に考えたのです。
ちょっと
『イイほうに取りすぎ』ですか? この考え。
とりあえず、
ゲームとしてはお薦めできません。
つか、
『買わないほうが無難』。
『こういう表現もアリだね』などと
寛大に物事を見れる人なら、
試してみるのもイイかも?
…あくまで「かも」ね。
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