プレイステーション用ソフト

『ピキーニャEX』


販売 ASCII (開発 クレアテック)     プレイ時間 :「全難度クリア」

購入価格 980円              執筆日:2003年 5月10日





■第一章 『ここが違う』


『ピキーニャEX』(ASCII)は、
「落ち物」形式のパズルアクションゲーム。

スーパーファミコンソフト『ピキーニャ』のプレステ移植版です。




…他の「落ち物パズル」との相違点は、
大まかに2つあります。

1つは、
『縦横2つ、計4つを一かたまりとして降りてくるパーツ』。

他のゲームのパーツが、
だいたい2〜3個を1組として降りてくることを考えると、
珍しい数といえます。



もう1つは、
『パーツの中に、別のパーツが入っている場合がある』。

当ゲームのメインパーツは『氷』なのですが、
その中に『ピキーニャ』と呼ばれる
ペンギンのような生物が入っていることがあるのです。

ピキーニャは、氷を消す(横一列6つ並べれば消えます)
ことで中から出てきます。



…「氷」も「ピキーニャ」も、
それぞれを横一列に並べれば消すことができます。

逆にいえば、どちらか片方だけを消すことに専念しすぎると、
『もう片方のパーツが残って邪魔になり、
思うように並べられずにゲームオーバー』

になります。



…その場その場に応じて、
両方のパーツを満遍(まんべん)無く効率良く消す手を探す。


そこに、『ピキーニャEX』独自の戦略が存在するのです。






■第二章 『色々ー』


…ではでは、
『ピキーニャEX』の良し悪しを列挙してみましょう。



『多彩なモード』

…この手のパズルは元々がシンプルなため、
基本システムを微妙にアレンジしたゲームモードを付加することで、
ゲーム性の幅を広げたり、ソフト寿命の延命(泣)
はかったりされるのが普通です。



当作品も例外ではなく…

画面内に配置されている「ピキーニャ」を全て消す『パズルモード』

色んなキャラとのCPU対戦ができる『ストーリーモード』

高度なテクニックを使うほど自分の走行速度が上がり、
最終的にどれだけ走れるか? を競う『レースモード』

などが付加されてます。


モードの多彩さは、
「落ち物パズル」の中でも屈指ではないでしょうか?




『ブロックの落下速度が一定』

…当ゲームでは、なんと、
後半になってもブロックの落下スピードが上がりません。

非常に珍しいというか、
当ゲームが唯一なのではないでしょうか?


…従来の「落ち物パズル」では、
『ブロックを消す』ためのルールを比較的簡単にし、
先に進むほどブロックの落下スピードを上げていくことで
難度を上昇させていました。
(また、その際に生じる一種のトリップ状態が、「落ち物パズル」の魅力でもあります。)


『ピキーニャ』のブロック落下が速くならないのは、
純粋に『ブロックを適格に並べているかどうか』で判定している
制作者の姿勢の現れと考えられ、好感が持てます。




『隠しモード』

…当ゲームのプレイモードの多彩さは前述のとおりですが、
実はこれらのモード、
全体の半分ほどが隠しモードになっており、
ある条件を満たさないと出現してくれないのです。

しかも、
出現条件が明示されていない
という不親切さ。


ここは改良の余地アリかと。



…あと、本来全てのモードの基本練習となるべき
『エンドレスモード』が、
なぜか一番最後に出現します。

これだけは、どうしても納得いかないのですが?




『ベタ移植っぽい雰囲気』

…スーファミ版からの
グラフィックの手直しをほとんど感じません。

ブロックなどのパーツは
ゲームバランスの問題があるので仕方無いとして、
ストーリーシーン等のキャラクタアニメーションまで
『スーファミ当時のサイズ』のままなのは
手抜きだと思います。




『運まかせ』

…当ゲームの弱点として、
『出現するブロックの内容によって極端に難度が上下する点』
が挙げられます。

つまり、運の要素が強いわけです。

なにしろ、一度に
『4つものブロックが一組となって降りてくる』わけですから、
せいぜい、『下の2個』『左右いずれかの縦2個』を、
落下地点のパーツの並びと考慮して置くのが精一杯。


落下パーツのうち半分は、
思い通りにならない『捨てパーツ』

だという事に気付けば、
当ゲームの運まかせなゲーム展開も納得がいくというものです。
(いきたくありませんが…)


…また、壊した氷の中に「ピキーニャ」が入っている場合は、
それも考慮した並びが要求されるので、
大きな『連鎖』はほとんど運まかせになります。



…この弱点は、最初からある程度積みあがっている
『パズルモード』を遊ぶと露骨に体感できます。

なにしろ、
スタート直後の2〜3手分のネクストブロックを見ただけで
『物理的にクリア不可能』
と分かる事すらあるのですから。


あの時の空しさときたら…




『CPUキャラの強さ』

ちょっと強すぎるように感じます。

人間側にとってはほとんど「運まかせ」な『連鎖攻撃』
バンバンしかけてくるので、
プレイヤー側のフィールドは
アッと言うまに最上段付近まで積みあがります。

いきなりゲームオーバーにはならないのですが、
こうなってしまっては反撃の可能性もほぼ皆無なので、
ゲームオーバー同然です。


ヒドすぎ。






■第三章 『システム考察とコツ』


…当作品を語るうえで非常に参考になるのが、
『コズモギャング・ザ・パズル』(ナムコ)です。


『コズモ〜』では、
「ブロック」と「ギャング」がランダムに混じって
『L字型に3個』一組で降りてきます。



そして、
「ブロック」は『横一列に並べる』ことで、
「ギャング」は『たまに上から降りてくる「ボール」
(ブロックに沿って、重力にしたがって転がる)で轢き殺す』
ことで
消すことができます。

つまり、2つのパーツは、
それぞれ消去方法が異なるわけですね。




『ピキーニャ』では、
互いのパーツが交じり合って横に並ぶと
消去ができない点では『コズモ〜』と同様ですが…

どのパーツでも、
「ボール」すなわち『消去の起爆』となりうる
『組み合わせの自由度の高さ』においては、
『コズモ〜』の一歩先を行くシステムと評価できます。




…一方で、『ピキーニャ』の
「4個一組」で降りてくるパーツの並べにくさ
『コズモ〜』の比ではありません。



パーツを「L字型で3個ずつ」降らせるようにして、
難度バランスにも再調整した『ピキーニャ』…


きっと、もっと自由度が高く、遊びやすいと思うのです。

個人的に、物すごく見てみたいですね。
(売ってたら即買うと思う)






…最後に、当ゲームでなかなか連鎖が組めない方に、
ちょっとしたコツをお教えします。

『氷は、できるだけ2列一度に消す』とイイですよ。


氷の中の「ピキーニャ」も2列一度に出てくるので、
2連目に繋がりやすいのです。

あとは運。 あと気合。(非科学的)



頑張ってくださいねー。 以上。




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