プレイステーション用ソフト


『ひざの上の同居人(パートナー)』


販売:カネコ               プレイ時間 :「ユキでクリア」

購入価格:5250円           執筆日:2003年 9月30日





■第一章 『160%』


『ひざの上の同居人(パートナー)』(カネコ)は、
恋愛シミュレーションゲームです。


あぁ、おめでとう私。

私もついに「恋愛シミュレーション」初体験です。
また1歩、大人の階段をのぼった私に幸あれ。

ハレルヤ〜ハレルヤ〜。



脱線終了。






…当ゲームは、道端で拾った仔猫を持ち帰ったら
『人間の少女』になってしまい、
1年間いっしょに生活していく中で、彼女に
「人間の常識」などを教育する事になった青年の物語です。



『猫』! そして、『少女』!


「天国」とは、こういう設定のためにある言葉と申せましょう。




…なにせ、「生涯の嗜好の70%を少女に
「90%を猫に」捧げている私ですから、
当ゲームの嗜好率は

70+90=『160%』 (←あれれ?)



…これは、私のために作られたゲームと言えるでしょう。

誉めてつかわす、カネコ






■第二章 『色々』


…まずは、システムの批評から行ってみましょう。



『ほとんど全てに声優が』

…驚くなかれ、ほとんどのセリフに
声優さんの生音声があてられているのです。

これ、スゴイのでは?
セリフ数も結構あると思うし…
(他のギャルゲーをやってないので、
本当にスゴイのかどうか今イチ自信無いけど)





『全体的に不親切』

『チュートリアル一切無しで始まったり』
『各々の行動がどういったパラメータに関わるか
などの情報が皆無だったり』
と、
不親切な部分が目立ちます。

イベントに関係無い生活行動でも、
いちいちボタンを押して進めなきゃならないのも、面倒です。




『できすぎ』

登場する女性キャラ全員が主人公に好意を持つ
という、出来すぎ、つか狙いすぎな設定。

て、もしかして、こういうのが
ギャルゲーでは普通なんですか?


ギャルゲー初体験の僕には、
ちょっとこの設定はサムすぎるんですけど。




『絵のバラつき』

…キャラデザの『都築和彦さん』以外の人の絵が、
かなり混じっている気がするんですけど?

それとも、原画はちゃんと全部「都築さん」なんだけど、
着色スタッフが多いから雰囲気がバラバラになっちゃった…
という事なのでしょうか?

というか、他のギャルゲーだと、どうなんだろう?
初体験だと、謎は山積みだ〜。




『あれれ?』

…よく考えると、
「ねこ耳」付けた少女が平然と街中歩いているのって
変じゃないすか?

なぜ誰も指摘せん?






■第三章 『ユキとの1年間』


…では、不肖私めと白猫「ユキ」との1年間の記録を、
赤裸々に語ってみましょうね読み飛ばさずにね。

君の攻略の手助けになるかもね!(ウインク)



…ある春の夜更け、道端に3匹の仔猫が捨てられていたので、
本当は全部拾って帰りたかったんですけど、
ゲームシステム上『1匹だけ』と厳命されたので、
やむなく選びましたよ。 白猫『ユキ』に決定。

で、家に持って帰ってベッドで一緒に寝たら、
翌日、人間の少女になっちゃったよ。



…変なジジイが勝手に家に上がりこんで来て
『わしぁ、猫の神様じゃあ』とか
『この仔に1年間「ラブ」を注ぎ込めば
真の人間になれるのじゃ』
とか、
電波発言をくり返すので閉口したね。

あぁ、まかせなジジイ。 注ぎ込んでやるさ色々とな。


…とりあえず、人間の女の子になった猫を
のままほっとくわけにもいかず、
(イヤ、俺は構わんけど世間の目が… 社会的信頼が…
近所の西友『少女の衣服一式』を購入。

結果的に社会的信頼を失ったことに後で気付いたが、どうでもイイや。



ユキは清楚で健気で、でも体が弱いので目が離せない。

俺の大学生活は、「バイト」「学業」、そして
『ユキとのコミュニケーション』に費やされる事となった。
「交遊」なぞ無視

低能どもとの馴れ合いに時間を費やすほど、
俺は慈善家じゃないし、余裕も無え。



…ユキのために稼ぎ、将来のために学び、
2人の時間を大事につむぐ日々。

大学のキャンパスでは、
乳がデカく成長した幼ななじみの「江藤ともか」と再会したり、
行きつけのペット病院の女医「高坂樹里」
大人の色気を振りまかれたり
したが、完全に無視



…サークルの合宿中に『ユキが体調を崩した』という連絡が入り、


 『ユキのために帰る』

 『ほっておいて、「ともか」に会いに行く』


という「2択」が出たときも「帰宅」を即答。

俺にとっては「選択肢」ではないですよ、コレは。




…とか言ってたら、唐突にユキ
20歳ぐらいの女性に成長しましたよ。

『胸が出っぱってて、変で邪魔です…』とか困ってるよ。
あっはっはっはーー、よーしよしよし。
買ってくるよ買ってくるさ、『成人女性の衣服一式』

西友でな。

そうそう、今回は『アンダー』もそろえんとね。
社会的信頼は春先に捨てたから心配無用。

あー、お姉さん、そこの白いの見せてくれる?
それそれ、フロントホックのやつ。
表面の生地加工にイイ技術使ってますよねー。
こだわりの装飾ってやつ?

彼女へのプレゼントかって? ノーノーノー、
わが愛しの飼い猫ちゃんに、ですよ。

そんな泣き笑いみたいな顔しないで下さいよ、お姉さん。
はい、包んで包んで。 リボンも付けて下さいね。
あぁ、これでもう2度と買いに行けねぇな西友。 イイけどさ。


…ユキお待たせー。
なになに、『アンダーの着け方が分からない』?
あっはっはっはーー。

じーぶーんーでー、やれ! 創意工夫せよ。

ユキとは、よく、夜のコンビニにも買い物に行ったものです。
そのコンビニで「小谷薫」とかいう娘に好意を持たれたりもしましたよ。
元気で素直そうなイイ子だったんだけどね。 惜しいなぁ。
君は本当にステキだ。 最高だ。 「ユキの次」にね。

ぎゃはははははははは、さあ帰ろユキ、帰ろ帰ろ。



…とか暮らしているうちに、いつの間にやら1年が過ぎておりました。

ユキは人間になれるんだろうか?
とりあえず、「好意」と「人常識」はMAXにはしたんだけど…
やけに簡単に数値が上がった気がするんだけど、
みんなもこんなもんなのかなー?


…で、晴れてユキは人間になれました。
おめでとうユキ、おめでとう俺。


未来の2人に、乾杯。






■第四章 『思い出』


…最後に、ゲーム内容とは関係無い、筆者の思い出話をちょっと。



…まず、このゲーム。
実は、僕にとっては非常〜に珍しい、
『発売日当日に定価で購入したゲーム』なのです。
これ以外だと、せいぜいサターン版
『ヴァンパイアハンター』ぐらいじゃないかなー?


理由はというと、ひとえに
友人にノせられたからですね。

『猫少女で都築和広だもん。 初日に買わなきゃ〜、ふきさん。』
とか言われてさ。 へへ… (自嘲)


で、実際にゲームをプレイしたのは、
なんと購入日からピッタリ『5年半後』
ほとんどタイムカプセルやね。 阿呆か。 へへ… (自嘲)





…ところで、このゲームのタイトル。
よく分かっていらっしゃる方が付けたんだろうなぁ。

『ひざの上』

猫好きのハート鷲づかみな感じ。 やられました。





…単に「白猫」というだけで選んだ「ユキ」だけど、
(いや、あと最近、『品のある女性』に心惹かれるのですよ)
なんと声優が『岩男潤子さん』でしたよ。

…いや、実は、このゲームを遊ぶ直前にやっていたのが
『グランディア2』(ゲームアーツ)で、その中で
「人間の心を理解しようと頑張っている機械少女ティオ
というのがいたんです。

で、設定的にはお気に入りだったんだけど、ゲーム中で今イチ
「掘り込んで」扱われなかったので、ちょっとモヤモヤしてたんですが、
そのティアの声優が「岩男さん」だったのです。


…なので、「ティオ」で十分に果たせなかった
『とことん人間として扱い、大切に育てる』という思いを、
『ユキ』で実現させてもらいましたー。

江戸の敵を長崎で取ったわけですね。(ちょと違うね)




戻る