プレイステーション用ソフト
『レイクライシス』
販売:タイトー
プレイ時間 :「全5機体 オールクリア」
購入価格:友人にもらう
執筆日:2004年 3月30日
|
■第一章 『シリーズ第3弾』
『レイクライシス』(タイトー)(SIMPLE 1500シリーズ「THE ダブルシューティング」内)は、
斜め見下ろし視点の縦スクロールシューティングゲームです。
「レイフォース」「レイストーム」に続く
『「レイ」シリーズ第3弾』で、
ロックオンサイトを駆使して敵に先制攻撃をしかけるシステムは
キッチリ継承されています。
当ゲームは、今まで以上に、
「画面中のあらゆる所から敵が出現する」
感じの敵配置になっているようです。
それに対応するためか、
『画面最下部に自機を置いて、さらに「下」に入力すると、
ロックオンサイトが自機に近づく』ようになっており、
画面下部から上昇してくる敵にいち早く対処できるのは
ありがたいです。
■第二章 『列挙』
では恒例の、良いとこ悪いとこの列挙をば。
とにかく目まぐるしく展開が切り替わり、
様々な場面で、様々な能力の中ボスと戦う
スタイルになっています。
その中ボスが、前作
「レイストーム」の中ボス大ボス
だったりするあたりに
サービスを感じます。
第一章でも書きましたが、
ロックオンサイトの
『下移動』によって、
敵への対処の自由度がグンとアップしています。
オリジナルから
『ステージセレクト』と
『浸食率』のシステムを取っ払い、
フルステージをノーコンティニューで戦い抜くモードです。
所々、敵や背景のカラーリングも変更して見やすくなり、
オリジナルに比べれば大分マシになっています。
ただ、このモードで削除した上記2つのシステムが、
いずれも
『〜クライシス』独自のものである点は注目です。
もし、家庭版の移植にたずさわった企画者が、
アーケード版と同一の人だとしたら、
自分の提案した新システムをスッパリ捨て去った英断には、
冗談抜きに敬意を表します。
まぁ、多分、別の企画者なんだろうけど…
前作のオリジナル(アーケード版)でもそうだったのですが、
自分が上手くなっても、流れるような戦闘パターンが作れず、
「引っかかり」ばかりを感じます。
『レイストーム』の家庭版では、
敵をロックオンすることに専念すると
『見事なまでの流れ』が生まれ、
その心地良さがプレイヤーをハイにさせる…
そんな絶妙な敵配置に
改良されていました。
当ゲームでも、
「家庭版スペシャルモード」の敵配置はイイ感じなのですが、
アーケードオリジナルは相変わらずの
ダメ配置です。
「弾道」も、自機の位置に無関係に
『バラまいている』感じのものが多く、
敵とサシで戦っているような緊張感がほとんどありません。
また、「弾道の回避場所」が、どうしても
画面中央より上、かつ
左右の端になってしまう場合がいくつかあります。
ただでさえ「斜め見下ろし視点」のせいで微妙な誤差が生じやすいのに、
『カメラ的にロングになってしまう画面上方』の
『左右ナナメからの不確実な視点になる画面左右端』で
弾除けをさせるのは、どういう了見でしょう?
地上と空中の敵に
明確な差(デザイン・見た目の移動速度)が感じられず、
地上物だと思っていた空中物に激突死する悲しさは前作以上です。
「前作以上にクッキリしてしまって敵が見にくくなった自機ショット」
「破片が飛び散るハデな爆発」 「ケバケバしい背景」
が相まって、
画面の混雑度はシリーズ1です。
過去の敵が出てくるのは、
シリーズファンとしては素直にうれしいです。
でも、こんなに大量に出てこられると、
「単なる使い回しか?」と、ちょとウンザリします。
あいかわらず、タイトーのシューティングのOP・EDは、
何をしているのかが分かりません。
多分、濃いファンなら知っているのでしょうが、
このゲームから感じられる
『プレイヤーに物語を伝えようとする意志の希薄さ』
は特筆モノです。
制作者と一部のコアファンが箱庭を中心に円陣を作り、
箱庭を覗き込んでは薄ら笑いを浮かべ、
遠巻きに見ている他のプレイヤーのほうをチラリチラリと横目で見ては、
また仲間どうしで薄笑いを浮かべている…
そんな、
うすら寒い光景が目に見える思いです。
■第三章 『いらねー』
実は、このゲーム、友人の
「釣人氏」から
『買ったはいいけど激つまらんので、ふきさんにあげます』
と言われてタダで譲り受けた代物です。
僕も中身を遊んでみて、
中古ショップでもなかなか値の下がらない
『レイクライシス』(単体)を
ウッカリ購入しなくて
本当に良かったと胸をなでおろしたものです。
「〜クライシス」を買うぐらいなら、
『〜ストーム』を買い、
『アレンジモードを、グレイ2』で
CDが磨り減るまで遊ぶことをお薦めします。
まぁ、「SIMPLE 1500」になった時点で、両方入って
1500円ですから、
興味のある人は2作を比較するためだけに購入してもイイぐらいですが。
戻る