ゲームボーイアドバンス用

『THE いつでもパズル
〜まっすぐ揃えてストローズ〜』



販売: D3パブリッシャー

プレイ時間 : 2時間

購入価格: 680円

執筆日: 2007年 08月14日





■第1章 『オリジナル』


『まっすぐ揃えてストローズ』は、アクションパズルゲームです。


この手のアクションパズルには目の無い自分ですが、
こういうオリジナル作品で挑戦してくるメーカーは
個人的に本当に応援したいです。

「同じ色のパーツを3つ以上隣接させれば消える、新感覚アクションパズル!
とか脳に障害があるとしか思えない広告を片手に、
二番、三番、四番煎じがあふれかえるゲーム業界を見ていれば、なおさらの事。

皆さんも、そういう不愉快な商品、心当たりあるでしょ?


『コラムス』『ぷよぷよ』に土下座して謝れ、
つか今すぐ会社たため と言いたくなる
詐欺まがいのメーカー、多いよね。



さて、そういう連中から
取りあえず1歩抜きん出た『〜ストローズ』ですが、
ゲーム性の面ではどうなのでしょう?

それを次章で見ていきましょう。







■第2章 『大ざっぱなシステム』


『〜ストローズ』のルールは、次のとおりです。




まず、画面内に『基本的に横一列だが、何ヶ所かの星が上下にズレた、
線グラフのようになった星座』
が出現します。

そんな星にカーソルをあわせて星の位置を変え、
星座を『横一列の線』にしてやると、消滅します。

1つの星座を消滅させると、「コンボタイム」がスタート。(約5秒間)
その間に別の星座を消滅させると、どんどん得点が高くなる。

こうして、1つのステージ内に出てくる星座を
全て消滅させれば、ステージクリア。

ステージクリアまでに残りタイムが無くなってしまうと、
その時点でゲームオーバー




以上から、『最初の消滅を始まる前に、
いかに「種」を作っておけるか?』

が重要なゲームだと分かります。



注意点は2つ。

星を動かすときに、移動先に別の星がある場合は動かせないこと。
(ただし、それを許可しているゲームモードもあります)

もう1つは、『動かせないオレンジの星』がたまに混じることです。



前者は、星座が隣接している場合、
消す順番を考慮する必要がある点で…

後者は、オレンジ星が混じる星座では
オレンジ星の高さに他の星を合わせる必要がある点で、
それぞれ適度な制限となってゲーム性の向上に貢献しています。







■第3章 『良し悪し』


以上、ルール自体が簡単なので、
遊べばすぐに基本も応用も見えてくる、
なかなか万人向けのゲームだと思います。



が、ならば面白いのか? と問われると、ちょっと疑問…



画面内に複数の星座を表示させる以上、
加えて、星をそろえるための移動回数が極端に多くならないよう配慮する以上、
出現する星座の形が似通ってしまうのはしかたないとはいえ…

そのせいで、似たような行為のくり返しになってしまい、
作業感がつきまといます。



また、この手の「位置変え式パズル」の共通の弱点として、
『カーソルの移動がメインで、疲労につながりやすい』
というものがありますが…

それに対する処置は、当ゲームにも見当たりません。



一度コンボが始まれば、どんなにがんばっても
5秒でコンボタイムが切れてしまうシステムも、
ユーザーの工夫を最初から排除しています。



結局、ステージが進んでもやる事はいっしょ、
工夫の余地は少なく、スピーディなカーソル移動だけが生命線…
というゲーム展開で、遊んでいてなんとも眠くなります。




主線の無いキャラクタ、
中間色メインのパステルカラーの優しい画面、
見やすい配色
など、グラフィック面では
センスを感じさせるゲームなだけに残念…

そっけないキャラクタ紹介など、
いい意味の同人的楽しさも見られるのですが…

主人公もかわいいし。





ゲームとしてはちょっとお奨めはできませんが、
「ShockWave」という無料ゲーム配信のページに、
このゲームの体験版が置いてあります。

それを試してみて、気に入ったなら
購入を検討するのも良いかもしれません。

本当は批評の早い段階で紹介したがったのですが、
さっき試してみたらなぜか動かなかったのです、うちのPCでは。
ShockWave 配信のゲームは、たまにこういう事がある。

なので、興味のある方だけ、ShockWave で検索して試してみて下さいね。






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