Nintendo DSi用

『Energy Chain』




 筆者プレイ内容 : レベル15付近

 制作 : 朱雀

 執筆日 : 2010年 09月14日









■第1章 『通電せよ』



『Energy Chain』は、アクションパズルです。


縦横が 11×11 のフィールドに、
4ヶ所の『電極』が設置されています。

次々現われる1〜3個一組のプレート群を、
90度ずつ好きなように回転させて、フィールドに配置。



プレートには色があり、
同じ色を隣接させていって、電極同士を2つ以上つなげると、
電極の間のプレートに通電。

関わったプレートが消滅し、
そのエネルギーがゲージに溜められます。


(プレートは最初は2色。 レベルが上がっていくと増えます。)


このようにして、
ゲージ内のエネルギーが無くなってしまわないよう、
どんどんプレートを消しつづける
ことが当ゲームの目的で、
ゲージが無くなればゲームオーバーです。


また、出現するプレート群の中に、
たまに「電極」が混じっている場合もあります。

これは、最初から設置されている電極とほぼ同様ですが、
一度通電させると消滅します。



ちなみに、プレートの通電は『最短コース』で行われます

そのため、広い範囲に同色のプレートを隣接されていても、
消えたのは一部… ということも頻繁に起きます。

ただし、最短コースが複数ある場合は、
キチンと全てのコースに関してプレートが消える
ため、
その点は安心です。







■第2章 『これは眠い』



ルールはシンプルで、すぐに理解できます。

が、遊んでいて
アッという間に飽きが来るというか疲れてしまい、
眠たいことこの上ありません

なぜかを、以下で考えてみました。




『ピンチも逆転も緩慢すぎる』


11×11のフィールドに、4ヶ所の電極…
ということは、プレイヤーがプレートを設置できる場所は
120ヶ所弱もある計算になります。

必然、プレートが置けなくなってしまう
という状況はほとんど発生せず、
適当にポンポン消しているだけでも、
なかなかゲームオーバーにはなりません。



では楽なゲームか?というと、そうでもなく、
通電時に消えるプレートが「最短コースのもののみ」
というルールのせいで、
消しそびれたプレートがゴミのように、
じわーりじわりとフィールドに溜まっていってしまう
のです。


悪い「落ち物パズル」の共通点として、
『消しそこねたパーツのリカバーが困難』
というものがあるのですが、
このゲームはまさにそのような感じ。

すぐに死ぬわけではなくても、
ジンワリと真綿で首をしめられるような圧迫感が
少しずつ強くなっていき…


しかも1発逆転系のサブ要素も無いので、
逆転はあくまで自力でチマチマ行わなければいけない
という、ストイック設計


反撃もチマチマ、ピンチもチマチマ…

爽快感はほとんどありません。




『ゲームオーバー時の信じられない仕様』


先ほど、「ゲージが無くなるとゲームオーバー」
と言いましたが…

例えば、フィールドがプレートで埋め尽くされてしまっても、
事実上のゲームオーバーですよね?


ところがこのゲーム、
フィールドが完全に埋め尽くされても、
ゲームオーバーにならない
のです。


かといって出来ることもなく
そのまま、ゲージが無くなるまで
待たされるという地獄仕様。



バランス調整時に、誰も気がつかなかったのかな?

というか、気がついていたけど、
直すヒマが無かったんだろうな…







■第3章 『さいごに』



200円という超安価のソフトではありますが、
「確かに、それぐらいの値打ちしか無いよな」と思わせる、
悪くはないけど良くもない、タイクツなゲームです。


昔ながらのストイックさと理不尽さを我慢できる人なら、
まあ、そこそこ楽しめるかもしれませんが…

あまりオススメはできません。



ちなみにこのゲーム、
『通電時は、隣接している同色プレートが全て消える』
『フィールドをもう少し狭くする』

などのシステム変更を加えれば、
少しは遊べるものになるような気がします。






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