はじめに
( 2012年 9月 )



2000年に、このページを立ち上げた当時は、

映画の見方どころか、
「2時間 前後」という映画のボリュームが自分にとって巨大すぎて、
ヘトヘトになっていたものですが…


これを書いている2012年には、
「2時間という短い時間に、よくこれだけの内容を詰め込めたものだ。
この制作者さんは凄いな…」 などと、
偉そうに(笑)口走るほどになったわけですから、

本当に年月は人を変えるものだ… と驚嘆するばかりです。




この10年ちょっとで経験できた映画は、100作品程度…

これに、TVで放映している物・していた物を、
新旧とりまぜて数100作品…

棚には、1000枚を超えるDVDが並ぶようになり、

人生を支えてくれるような名作たち
との出会いにも、多く恵まれてきました。




にも関わらず、最近パッタリ批評をしなくなったのは、


1つには、

自分がメインで視聴している、
「テレビのアニメや特撮・ドラマ」の場合、

回によって制作スタッフが異なり、
当然それによるクオリティの上下もあるので、評価が難しく…

やるからには1話1話について批評すべきであり、
量的に、とても今の自分にはこなしきれなくなっている点





そしてもう1つは、

「テレビでやっている映画」が、
実は大幅にカットされていたという事実を知ったこと
です。

今まで自分は、恥ずかしながら、
テレビ放映でも当然「フル」で放映されているものだと
信じ込んでおりました。

(だから、自分の批評の中には、
カットの事実に気づかずに、「展開が早急だ!」
的外れの批判をしていたものもあると思うのです。)



ところが実際は、20分、30分のカットは当たり前。

しかも、そのカット部分というのは、
制作者ではなく、テレビ局の人が尺に合わせて勝手に

(といっても、ある程度は考えた上でのカットでしょうが)
決めているため…

その作品の制作者が本来表現したかった本質を、
(悪気はなくても)第三者がゆがめてしまっている可能性
があるのです。



「制作者以外の人間の手が加わってしまっている代物を
批評する事に、何の意味があるのだろう??」


そうした疑問が、
僕のキーボードを打つ手を萎えさせてしまったのです。

(それなら、レンタルDVD店に行って元作品を借りるなりすればいいのでしょうが、
テレビ作品を優先してチェックしている自分にとって、
どうしても映画は二の次になってしまうのです。)





決して映画を観るのが億劫になったわけではなく、
むしろ観るべきポイントが分かってきて、
鑑賞が非常に楽しく感じられているのが現状です。


なので、今は視聴のみを楽しみ、

シッカリとした映画批評は、
将来、時間的余裕ができたときの楽しみに取っておこうかな…?



そんなふうに考えている、今の自分なのです。




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