監督「山内重保」


ドラゴンボールZ
『燃えつきろ!
熱戦・烈戦・超激戦』



1993年 日本           執筆日:2004年 4月5日





■第一章 『普通ー』


今年の正月に、ドラゴンボールZ
『燃えつきろ! 熱戦・烈戦・超激戦』を見ましたよ。

やはり、いくつになっても、
DBZシリーズのレベルの高い作画による
『独特のタメ』『肉弾戦と光線技の応酬』は心地良いものです。


ただ、今回の『熱戦〜』は、
全体の出来としては今イチかなーという感じです。




導入部は、
『フリーザによって爆発四散してしまった、
サイヤ人の古里「惑星ベジータ」。
その生き残りである「パラガス」たちが、惑星ベジータ再建のために、
王子である「ベジータ様」を別の惑星に招きよせる。』

というものです。

が、実は今回の件は、
このパラガスの息子『ブロリー』
赤んぼうの頃から物凄い潜在パワーを持っていて、
それを恐れた「先代の王」(ベジータ様の父親)にブロリーを殺されかけた
パラガスの数10年に及ぶ恨みを晴らすためのワナ
だったのです。




この「ブロリー」というヤツは、たいへんに強い上にイヤな奴です。

例えば劇中で、
『労働力として連れてきた他の星の奴隷たちに向かって
気功波を撃とうとしたところ、
気が変わったのか急にクルリと後ろを振り向くと、
奴隷を撃たずに背後の彼方にある惑星を消し飛ばす』

というシーンがありますが…


なんと、この時に消し飛ばされた惑星は
『奴隷たちの故郷』の星なのです。



ひ、ひでえ!

「北斗の拳」のモヒカンどもでも、
ここまで残酷なマネはすまい!(多分)





で、プロリーの圧倒的パワーの前に、
ベジータ様はおろか悟空すらボッコンボッコンに負けてしまいますが、
最後は『みんなの残りのパワーを悟空に結集する』という、
フュージョンみいだけどフュージョンより全然規制がユルいズル秘技
ブロリーをボコにして一件落着となりました。

いつもながら、最後は悟空頼りです。



たまにはベジータ様が
「ふん! きさまら下級戦士などにまかせてはおけるかっ!」
とかおっしゃって、
『ファイナルフラーッシュ!!』
とか敵を消し飛ばして、
影山ヒロノブ御大のシャウトあふるるエンディングと
スタッフロールが流れた日にゃ、俺ぁ DVD買うね。(多分)





まぁ、総評としては中途半端というか予想の範疇というか、
わざわざ映画館で見るものではないかなーと。




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