ドラゴンボールZ
極限バトル! 三大超サイヤ人
|
|
1992年 日本
監督 : 菊池一仁
執筆日 : 2009年 07月11日
|
|
■第1章 『戦闘バリエーション』
『ドラゴンボールZ 極限バトル! 三大超サイヤ人』は、
TVアニメ
「ドラゴンボールZ」の
劇場版第10作です。
ドクターゲロによって作られた人造人間は、
16〜19号(20号は本人)までですが…
例の研究所のさらに地下深くで
スーパーコンピュータによるオートの研究が続行しており、
その結果として
最凶の人造人間 15・14・13号が完成。
(なぜドンドン番号が若くなる?)
悟空抹殺のために、平和な街中に出現して大暴れ、という導入です。
同シリーズ特有の、
スピーディな格闘と、
要所で透過光を駆使した光線技による戦闘シーンには、
もはや貫禄すら漂っております。
もちろん今作でも、
タップリとその美しさと迫力を楽しむことができます。
というか、バリエーションにおいては
もしかしたら
シリーズ随一かもしれません。
よくもこれだけ多彩な連携を描いたものだ、
と感嘆させられます。
悟空たちも
超サイヤ人を軽々しく出さず、
普通の状態で中盤までの30分を戦い、残り15分の時点で
「悟空・ベジータ・トランクス」の3人をほぼ同時に
超サイヤ人化させるなど、構成のメリハリが効いています。
また、リーダー格である
13号は、
曽我部和恭さんの声も手伝って、
完全体セルのような独特の落ち着きと風格があり、
敵ながら実にカッコいい…
ちなみに、中盤以降の戦いの場は南極のような氷原なのですが…
ベジータは巨大な氷の丘を真っ二つにして出現し、
ピッコロは氷の地面を爆煙を上げながら突き進んで出現しています。
無駄にハデな登場が、ケレン味に満ちていて
カッコ良すぎ。
効果音も手伝って、ほとんど怪獣です
(笑)
■第2章 『でたらめパワーアップ』
さて、そんなこんなで
14・15号を破壊することに成功したのですが、
この2体に使われていた
「コンピュータチップ」と「動力炉」
のようなものが、なぜか
13号と融合。
途端に13号は、
青いマッチョになって、
デタラメにパワーアップしてしまいます。
「カカロット、ピッコロ、手を出すなよ! こいつは俺の獲物だ!!」と、
噛ませ犬ベジータさまが機関銃のようにパンチを浴びせるも、
無表情。
ピッコロがパンチキックの雨あられを見舞っても、
無表情。
真打ち
悟空のアタタタタタでも、
無表情。
…と、
完全体セルすら可愛く思えるほどの異常な強さで、
逆に悟空たちをフルボッコにする13号。
これでは勝てねえということで、
いつも通り
元気玉を作った悟空ですが、
偶然から
超サイヤ人状態で元気玉のエネルギーと融合。
なんかよく分からないが
とにかくデタラメに強い超サイヤ人
となって、
13号を瞬殺したのでした。
めでたしめでたし。
といった感じで、なんか最後のほうが「?」な展開ですが、
バリエーション豊富なドラゴンボール的アクションシーンを
楽しむという意味では、かなり
お勧めな内容です。
「とにかく戦闘シーン大好き!」という方は、ぜひご覧下さい。
[戻る]