スーパーファミコン用ソフト


『ゼルダの伝説』


販売:任天堂                 プレイ時間 :「クリア3回」

購入価格:3000円ぐらい        執筆日:2003年 9月14日





■第一章 『さすがは』


『ゼルダの伝説』(任天堂)は、
パズル性の高いアクションRPGです。


ファミコンのディスクシステムの人気作品に、
『多彩なアイテムによるパズル的攻略要素』
を付加した内容になっています。

主人公「リンク」をあやつり、
数々の魔法アイテムをフル活用して、
大盗賊「ガノン」の野望を阻止しましょう。




…アイテムを入手することで
ゲームキャラクタ自身が成長していくのは当然ながら、
それを使いこなすことで攻撃手段が増えて冒険が楽になる…

つまり、プレイヤー自身の成長も反映されるシステムには、
『さすがはアクションゲームの老舗、任天堂』と唸らされます。



序盤の、『チュートリアルを兼ねた小ミッションの数々』にも、
プレイヤーに対する心配りが感じられます。






■第二章 『色々』


…有名なゲームなので、詳細の解説は抜きにして、
さっそく良し悪しの列挙に入りましょう。




『アイテムと展開』

…そのダンジョンで入手した新アイテムは、ほぼ必ず
『そのダンジョンのボスを倒すのに重要な意味を持つ』
という構成は、同シリーズで一貫しています。

分かりやすくて良いですね。




『複数の解法』

…ザコ敵を倒す方法は、必ずしも1つとは限りません。

後半に手に入ったアイテムによって、
より楽な倒し方が見つかったり…
あるいは、複数のアイテムを組み合わせることで
全く新しい攻撃方法に発展したりします。

プレイヤーが取る、と考えられる行動に対して
1つ1つリアクションを用意するのは、
さぞや手間がかかったことでしょう。


製作者の方々には、頭が下がります。




『謎がギッシリ』

…かなり広いマップ内に、にも関わらず
隅々までギッシリと謎が詰め込まれています。

しかも、後半になると
事実上『マップが2倍』にふくれあがるので、
慣れない頃はその圧倒的な数に目移りしてしまうほど。


…ただ、序盤から
『現在のキャラクタの性能では解けないけど、
とりあえず見えている謎』
が多すぎるのは
モヤモヤしてイヤなものですが…

まあ、それらを後回しにして、
手持ちの『地図』に示された目的地だけを目指す
プレイスタイルをとれる人は無問題ですが。




『リアクション』

…浅瀬を歩けばパチャパチャと水を蹴る音がしたり、
大岩を持ち上げるときに主人公が一瞬ふんばる「間」があったり、
敵に矢を突き刺すとしばらく刺さったまま歩き回ったり、
水面に物を投げ入れると代わりに魚が飛びはねたり

実にさまざまな『リアクション』が用意されていて飽きません。


これらのおかげで、
『ゲーム内の世界を実際に歩き回っているような臨場感』
が感じられ、何らかの新しい行動を取るときも
『とりあえず試して反応を見てみようか』
という気分にさせてくれます。




『大雑把な当り判定』

…見た目には剣が敵に当たっているのにダメージできなかったり、
その逆があったりと… 何かスッキリしません。




『緊張しっぱなし』

…基本的に、『ゆっくりできる場所』がありません。

どこにでも何かしら「目的」「敵」が存在するため、
プレイしていて息苦しいです。
難度自体も、全体的に高いですし。


…ごく少数でイイので、ゆったりと状態回復したり
リラックスできる空間を設ければ、プレイヤーにとって
『ハイラルの地』がさらに居心地良く感じられ、愛着が増し、
国の復興のための英気も養われるのではないでしょうか?

『的当て』『穴掘り』があるじゃないか!? という方もいらっしゃるでしょうが、
そこでの収入が多少なりともゲーム進行に関わっている以上、本当のリラックスとは言えません。
現実世界でもそうですが、『賭け事』からは、真のリラックスは得られないものです。

例えば、単純に『美しい風景が楽しめて、敵が出ない場所』。
そんな物こそ必要だと思うのです。)




『たまに難解な謎』

…それ以前の解法とはほとんど関連の無い
『新しい解法』がいきなり出てくることがあり、
そのたびに詰まってイヤな思いをしました。






…こんなとこでしょうか。

あらゆる行為を果敢に試す人には、
隅々まで楽しめる作品と言えるでしょう。


難度は高めですが、遊ぶ価値は十分あるゲームです。

中古ショップで見つけたら、ぜひご購入を。
持ってる人は、この機に遊びなおしてみては〜?




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